4000人が住んでいる幻の町
降り積もる無数のゼロ
ひとつとして同じ形がない雪の結晶
水のおわりとはじまり
音を吸い込む白の城
凍てつく無音に包みこまれて
呼吸は続いている
.。
降りてきた無数の個が
白の城で光を写して 山を写して 自分たちを写して
透明になって
新しいトリップをはじめる
無数のおわりとはじまり
構築と融解
躍動する静寂
終わらない呼吸
今日はそこに何が写っていくのか
採水とは何なのか
この冬山は
誰もいないけど4000人が住んでいる
幻の町
水くみ代行という不思議な儀式