助けて!
昨日は、金沢から、お越しのみゆきちゃん方と、ヒツジヤに行って美味しいヒツジ頂きました。
そのときのワインが(ここではヨーロッパのオーガニックワインを仕入れています)なんと、《a-iuto!》イタリア語で《助けて!》でした。
気象状況が悪い時に、不作だったワインを、ある問屋さんが、全品買い入れ、十年寝かせて熟成させ、味がよくなったときに出荷。
この製品名が《助けて!》であります。
生産農家も、ワインも廃棄されないで、助けてあげた。
志が良いですね。
廃棄する製品化出来ない果物を頂き、その代わり《結》(手間返し)で、使わない果樹から実を取って差し上げる事で、農家さんの手間を省いて差し上げる作業でお返ししたり、ハウスを畳むときに労働提供する代わりに、ジャムをおまけにつけたり、産業廃棄物扱いの原木を引き取って、エネルギーに変えているのも、回りの林業や農業そして製品の助けて!が聞こえるからです。
勿論、今の最大は、この伏流水の代行汲み上げという作業ですが。
お山がa-iuto!と叫んでいます。
木々も他の植物たちもa-iuto!と叫んでいます。
動物たちもそして未来の子供たちもa-iuto!と叫んでいます。
禿げ山になってからでは遅いのです。
自然界と《結》で繋がりましょう。
僕らの里山志本主義を支援して、助けて下さいませ。
これから車で、東京に行き、次の日に岡山に行きます。
岡山の日本海側の山と水源地を見てきます。
所で、こんな気象の記事を見つけましたので、転載します。
寒冷化に向かう記事ですが、この中間点が如何に、東京、名古屋で慣れない雪による被害を食い止めるかという時期が来ます。
その意味では、北緯35度の文明が、36度以北の知恵が要求される所を取り入れる必要が出てくるのでしょうか。
これも《風たちぬ》の36度ですね。
昨日のblogのインフルエンザで言えば、寒い方が雪があった方が菌が蔓延しないから、僕は北の生き方の時代がとっても重要な事になると、感じていますが。
北緯35度文明の存亡
『生命には意味がある』より
現代文明がある北緯35度以北は温暖化でどうなるか 地球が自転しているせいで風と海流は横方向(東西方向)の流れがメインになる。
風は山脈を越えて流れるが、海流は大陸にぶつかって北か南に流れを変えざるを得ない。
赤道を流れる暖流もそうで、大陸にぶつかって北や南の冷たい海に向かい、赤道域からの熱を運ぶ。
地球で最強の海流であるメキシコ湾流(暖流)は大西洋から北極海に入るので、その付近は北極にしては温かい。
かつて、南アメリカ大陸の南端と南極半島がつながっていた頃は、南極近くまで暖流が届いていた。
しかし、今から4000万年前、大陸移動のおかげでドレーク海峡が開通し、南極周極流が地球を横に一周するようになった。
南極の周囲に廻らされた海流の壁。
これで南極は地球の他の部分と隔離された。
地球の熱収支をみると、太陽光の入射と地球の赤外放射がプラスマイナス・ゼロで釣り合うのは北も南も緯度35度、北半球なら東京の辺りだ。それょり高緯度では赤外放射のほうが大きい、すなわち冷える。
地球は赤道から北緯・南緯とも35度まで(計70度)が「太陽に温められる部分」であり、それより高緯度は「冷える部分」なのだ。
その極致が北極と南極である。
上述のように北極は暖流による熱輸送があるからあまり冷えずにすむ。
ところが、隔離された南極はもう冷えるしかない。
こうして冷たい南極の時代が始まった。
地球の気候システムはこの4000万年間、「温かい赤道と冷たい南極」という構図で動いている。
地球がこれから温暖化するにしても寒冷化するにしても、頭の片隅に置いておいてもらいたいことがある。
「北半球の陸地の半分は北緯35度より北にある」ということを。
『理科年表』(国立天文台編)に「世界各緯度帯の海陸の面積とその比」という項目がある。
緯度が10度刻みなので大雑把な話になるが、僕が足し算したところ、北緯40度以北の陸地は北半球陸地の48%だから、35度以北なら半分以上だろうと当たりをつけて「北半球の陸地の半分は北緯35度より北のJIS+2D60冷える部分JIS+2D61にある」と言いたい。
シベリア、アラスカ、カナダの面積の貢献が大きい。
北方針葉樹林、ツンドラ、永久凍土の土地だ。
このことは重要だと思う。
なぜなら、温暖化により、これまで寒くて農業ができなかった土地の一部でも温まって耕作可能になれば、どれだけの食料生産ができるか計り知れないからだ。
シベリアや北極カナダの片隅でいいから農業ができるようになったら、新たな穀倉地帯として人類の希望の土地となる。
そうなったら、ロシアとカナダの国際的な存在感(プレゼンス)や発言力が増し、国際政治力学(ジオポリティクス)にも影響が及ぶかもしれない。
永久凍土が融けるとズブズブの泥々になる。ここから大気にメタンガスが放たれる。
これで温暖化が進み、さらに永久凍土が融けて、またメタンガスが放出される。
いわゆる正のフィードバックである。
こうして広大な寒冷地が可耕地になったら人間社会には大きなプレゼントだ。
いや、可耕地になるのではなく、可耕地にするのだ。
今まで可耕地にできなかったのが、できるようになったからには可耕地にする。
それが大地に根差す人間の意志である。
さて、永久凍土が融けると、日常生活や経済活動で困ることが出てくる。
それまで固く凍っていた土地だ。その上に建てられたビルや橋、道路、パイプラインなどは、そういう基礎でつくられている。
ところが、土地が沼沢化することで基礎が弛み、傾斜、沈下、倒壊、損壊などが起こる。
家が傾き、道路が切れ、橋が落ち、町のあちこちが壊れるのだ。
永久凍土が融けると、まず悪いことが起こる。
可耕地が増える云々など好都合な話は遠い将来のことだ。
一大事業を成すには人心を束ねる必要があるが、とかく人心は目先の好悪に走るもの。
永久凍土が融けると、よいことだけでなく悪いことも起きるので、一筋縄では行かない。
北緯35度文明の存亡 何よりも、僕たちの快適な生活を支えてくれる文明は、まだ氷期を一度も経験していないことが気掛かりだ。
南極の野外キャンプで数週間を過ごして、文明のありがたさとともに、経験の重要さがよくわかった。
その氷期未経験の文明の中心は今、北緯30度から60度くらいにある。
もし、寒冷化して氷期になったら、確実に好適地ではなくなる。
ガスや油を燃やして、そこに居続けるのか。
あるいは文明の中心が移動するのか。
文明の最北ノルウェー。
この国はサーモンで稼いでいるのではない(確かに儲けてはいるが)。
北海油田で稼いでいるのだ。
実は、ノルウェーは産油国の中で石油輸出量が世界第3位の石油大国である。
しかし、氷期になったら真っ先に氷漬けになるノルウェーが、これまで通り石油を他国に売るだろうか。
そもそもアメリカだって、自分の土地にたっぷり石油があるくせに輸入しているくらいだ。
寒くなったらますます利己的になるだろう。
そのアメリカの最大の油田はアラスカの北極海に面するプルド・ベイ油田である。
ここからアラスカ縦断石油パイプライン(総延長300キロメートル)を通して太平洋側のヴァルディーズ港に送油し、スーパータンカーに積んで運ぶ。
ここで1989年に「史上最悪の生態系事故」とされる原油流出事故が起きた。
ここも氷に埋まることになる。
こうなると、文明の中心をもっと温かい地帯に移さねばならなくなる。
南下だ。
こないだの最終氷期ではネアンデルタール人が南下を余儀なくされ、すでに南にいた新人、つまり「われわれの祖先」に迎撃されて全滅したと思われる。
次の氷期ではヨーロッパ文明が南下を余儀なくされ、すでに南にいるイスラム文明と出会うことになる。
そのとき、どうなるか。歴史は繰り返すのか。
あるいは、ホモ・サピエンスはその本性の攻撃性を飼い慣らし、協調性を伸ばしたか。
この5000年の文明の真価が問われる。
この見解は、賛否両論ではあるが、一つの見解として、興味深い。
里山志本主義は、そこにも希望的な未来を作り出せるはずである。
36度線を意識できることが、35度以北の文明存続に重要なキーになる。
その36度のラインは、東北の玄関埼玉北部、そして長野、島根、千葉茨木北部、岐阜、福井という、伏流水が生み出される、常磁力性のお山の始まりのラインである。
ここからなら、寒冷化でも、温暖化でも、お山と共に生きる術が、地球の変化に我々を順応させる、学習を作り出すから重要なキーなのだ。
安定期に入るまでの壁は、我々には、生きるを学習する絶好のチャンスである。
土壇場に追い込まれ、人は潜在能力を発揮する。
変化を怖がらずに、進化していきたい。
僕で言えば、最高の自然が作り出す万能薬が、伏流水であると人々が気付き、自然と共に生きれる人が増えて、自然が生かしてくれるとの安心感を取り戻し、始めて人は争いが要らなくなると、心の不覚から気づけるからである。
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