あらえびすブログ

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                日本の水道の病理

人の思い込みは一度それが権威をまとってしまうと、強固な決めつけとなってテコでも動かないものとなってしまいます。占領下で始められた塩素の投入も、法律で明文化されて不可侵なものとなりました。しかし、国が定めたことが正しい方策とは限りません。国が林業の振興策として植林した杉が花粉症の蔓延を生んだように、結果的に国民を困らせてしまう愚作は枚挙にいとまがありません。


天然水の宝庫である国の民が、蛇口から出る水道水を「そのまま飲む」ことをしないとすれば、其れは明らかに水道行政の失敗です。生物濾過に見られるような自然の持つ浄化作用とそれを経験的に蓄積させてきた知恵を捨て、言われるままに薬剤に頼ってしまう安易さが間違いのもとです。アトピー等のアレルギー疾患を、水道水に因を求める専門家も少なくありません。それが立証されるまでは「黙って今のままの水道水を飲め」と言うことなのでしょうか。同じく塩素を投入するドイツでも、水のよい地方では投入しません。その運用は、日本と比べて遥かに弾力的且つ合理的です。65年以上に渡り、一律の塩素を加え続ける日本は、「科学的洞察力」が欠如していると言わざるを得ません。


(以前にも取り上げた、小島さんが登場します)
小島 水道を早く普及させるにはこれが一番だと、大変な勢いで使われました。ご存じのように、水道全体の建設コストの8割が配水管や給水管の敷設で占められます。当事アスベスト管は、鋳鉄管に比べてたぶん半分ぐらいの値段でしたから、アスベスト管が大量に使われたのです。東京でさえ使ったんですから、財政的に苦しい地方の水道は、更に多く使われた筈です。

中西 現在(1988年)日本の水道管の21%がアスベスト管です。私の住んでいる松戸では、8割がアスベスト管です。特に人口急増地区は多いのです。

小島 そうでしょう。アスベスト管の場合も、日本の水に向かないということを全くしらなかったのです。その頃は水質についてそういう点までチェックしなかった時代です。実際に使ってみたら、日本は軟水ですから、管のセメントがドンドン溶け出していって、アスベストの繊維だけが残るという現象が起こりました。


生涯に渡り「正体不明の水」しか提供できない社会、それが今の日本です。自分の生涯にとどまらず、家族や子供や孫の生涯までも危険に晒す「水道水」しか供給出来ないのが、今の日本の行政です。私たちは何故?全ての源をないがしろにする社会を許容してしまうのでしょうか?私たちは、それと引き換えに何か重要な、代えがたいものを手にしていると言えるのでしょうか。

そうでないなら文化のバロメーターである「【水】くらいちゃんとしたものを飲ませろ!」と声をあげてください。「生涯天然水飲用券を手に入れたい!」と。

人間には失ってはならない「モノ」があります。譲ってはならない「一線」です。
それを私たちの世代は自らの生涯を通じて、見失い投げ出してきました。
しかし、此からを生きる人達は、失われた「地」を回復し、前の世代が譲ってしまったものを取り戻す「権利と義務」があります。
自分の生涯にとどまらず、次に続く世代に大切なものを引き継いで行くために。

何もしなければ、「権利」の放棄は自動的に更新されます。
                   以上増田社長のblogよりご紹介させて頂きました。

          明日は増田社長の【水の力】を投稿します。

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