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第5章 融ちゃんが掴んだ身体内部図式の投影による新しい経済の形 東出融が予測する未来の仕事その1-1

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前回のお話は 

 第4章 融ちゃんが体の内面で掴んだ図式から社会環境に今新に描き始める最初の広場 その1-4

  

今回は、5章の 東出融が予測する未来の仕事1-1に入ります。

さて此れから出てくるであろうコミュニテイーカンパニーの姿を描いて見るわね。

今日は2018年4月7日 東北大震災から6年
東南海連動地震地震から4年
首都圏直下型地震から2年 

本当に怒濤のような時代変化の時期が今やっと一段落し始めたなあとつくづく花子は何十年ぶりかで安堵の溜め息をつきました。

円はつぶれ大会社は殆ど皆無になって、まだまだボロボロの日本でありながらもだからこそ全く新しい方向に自然の気付きから駒を進めて行く事で どうにか新しい就職先も四年ぶりに決まっての始めての出勤日が今日この日なのです。 
(花子さんが会社に出勤した初日の模様を此れからお伝えしていくわ。) 

本社ビル勤務が決まってウキウキと会社に入ると、其処は会社なのかカフェなのかさえも 判らないお洒落な空間でした。
でもビルは地震で崩壊したビルの残った材で、安藤忠雄先生が最後の作品として果敢に挑戦した「捨てて有るもので創ったまち」と言う北の国からのドラマの最終章「遺言」で出てきた名前をそのままつけたビルなのです。
受付と思われるカウンターには様々な飲み物や美味しそうな軽食が用意されているのです。

花子さんは名前を告げるとお飲み物はと聞かれ面食らいながらも、デトックスハーブテイーはありますかと尋ねたのです。
「勿論よ。」と受付嬢はお茶の用意をし始めました。
そしておもむろに「無添加の美味しいチェリーシャーベット有るけれどもご一緒にどう」と訪ねられたのです。
花子さんは美味しそうと思ったら口のなかに甘酸っぱい味が一杯に広がり始めてしまいました。
そして図々しくも「是非ともお願い致します」と即答しちゃたのでした。

ハーブテイーとチェリーシャーベットがトレイにのせられ渡されると受付嬢は、
「ほらあの右奥のテーブルに何人かがミーテイングしてるじゃない。彼処は今使われていないフルーツ再利用で様々な商品開発をしているのよ。食べ終わったら意見を聞かせてあげてね。」と告げられてしまいました。
勿論料金は只だったのです。

しかし花子さんは母親に「只ほど恐いものはないのよ。」と育てられたので気が引けましたが、離婚して田舎で只のものを再利用して商いをして成功させてきた風変わりなスキンヘッドの父の影響で楽天的に、その分キチンと感想を告げれば大丈夫と心に決めたのです。
そしてその味はピカイチ!だったのです。

私がお手伝い出来るのは何だろう真剣に悩んだのです。
浮かんだのは可愛い字体で書いてあるパッケージでした。
「ほうる問モンロー  チェリー シャーベット」でした。
其れをナプキンに書いて、マリリン・モンロー風のセクシーで可愛いキャラのイラストを添えて、勇気をもってミーテイングしているテーブルに向かいました。

その時は余りに以前の会社の空気感と違って、ここが会社だなんてすっかり忘れていたのです。 他のテーブルでは要らない車のエンジンを持ち寄って何か打合せしていたり、 突然ハッピーバスデイの歌をケーキが唄ったと思ったら、ケーキの中からクラッカーがパーンパーンと飛び出る試作品の打合せをしていたり、もう様々なのです。

私の向かったテーブルの手前では、立ち居かなくなったチェーン店の「紳士服の黒木瞳」の店舗を使って、一貫したテーマのもとに、全国ご当地の名産品をお洒落にリニューアルしたカフェ付きの道の駅のオシャレ版を店舗に併設して、其処の素敵なウエイター従業員が着ている洋服が実はメイン商品で全国中の「紳士服の黒木瞳」に出向きたくなるような再生をしようとあの手この手でアイデアを出しあっていたのです。

よくみると有名なオーナー女優の黒木瞳さんがそのアイデアに綺麗な黒い瞳をピカピカと輝かせているのです。
その顔を見てイラストを描いている方に小声で聞いたら、アシンメトリー分裂型テーマパークとしてウオーリーを探せ的な店舗の壁紙を作成中で素敵な黒木瞳キャラが隠されているらしく、だまし絵的な其々が其々の店舗で連続性を持った違うだまし絵の壁紙にはなると言うのです。

そんなワクワクな店舗に変身するとのこと。
その壁紙のデザインに使う黒木さんのイラストのラフデザインをとっているとか。
本当に皆、楽しそうに生き生きとしているのです。

 そうすると全体をしきっている感じのイケメンの方が
「初めまして。僕は太郎といいます。
あまりお見かけしませんがどちらのプロジェクトでお仕事中ですか。
今チェーン店の再生を試みています。
シンメトリーな空間でどこに行っても同じようなチェーン店ではもうやっていけない。
だから其々の店舗に足を運びたくなるような様々な分野が入り乱れているけれども落ち着くと言う、アシンメトリーな独創的な店舗にしなくてはならないと思っているのです。その為には多くの愛溢れるスタッフの方の個が集まってこそのプロジェクトによって、本当の大衆文化になっていくのです。

此れからは商品開発と共に、作り手も買い手も商品も直接関わっていない方々も、実は原料や資源や動植物も皆が幸せになっていく商品に仕立て直して行かないとならないのだと自分は考えています。
昔の大衆食堂は平均値横並びの豊かさを目指して来たわけで、此れからは今までの大衆文化とは全く違うものを生み出していかなくては一つの大きな市場としての地球で世界中の消費者を幸せにして差し上げることは出来ないのです。
是非とも貴女の意見もお聞きしたいものです。
僕はその様々に同一性を盛り込んで繋げていく土台になるテーマをデザインさせていただいています。
そのテーマが湧水のように消費者の創造性を涌き出させていくものでなくてはアジール的なプロジェクトにスタッフを纏めることは絶対に出来ないのです。

そうすると商品も結果アジール的な商品になっていき、長い生きの商品に育ちリニューアルリメイクさえしていくならば千年保つ商品開発も夢ではないのです。

そんな商品が此処が家だと千年言い続けてくれるような店舗に育てていくことで顧客は何度でも足を運びたくなり、地元にも貢献できて、洋服と言う専門以外にも商品があって其れは売っているというよりも生活に必要な全てのシーンを売るような中に実は洋服も含まれていると言う店舗にしたいのです。」

もうイケメンだし、頭は斬れるし、なんといっても優しさが溢れている太郎に花子は一目惚れしてしまいました。

「あ!先程デトックスハーブテイーを注文されましたね。僕もあれは大好きで 体の毒だしのお陰でとっても穏やかな性格になれたのですよ。気が合いそうですね。 何か良いアイデア合ったら何時でもこのプロジェクトにも参加してくださいね。では又いずれ。」
とニコッと笑い握手までされて、花子は真っ赤っかになってしまったのです。

先程のナプキンに描いた「ほうる問モンロー」の字体とマリリン・モンロー風の「問ローちゃん」のイラストが太郎にボーッと一目惚れしてしまったばかりに握手と同時にスッと手から離れて行ったことに花子は気付かないでいたのです。

 フット我に帰ると、自分に向かってフルーツ再生プロジェクトの方々が私の描いたナプキンを見て「素晴らしい!」「素晴らしい!」と口々に言いながら称賛の拍手を贈ってくれているのでした。
又々真っ赤になった私に、意思の強い、けれども厳しさも含まれる愛が溢れている女性が握手を求めてきました。

「お待ちしていました花子さん。私のことは淳子と呼んで下さい。」
このプロジェクトのゼネラルマネイジャーをさせて頂いています。
今日からこのプロジェクトが貴女の暫くの職場になります。会社の場所は此れから決まります。
まあビックリする形式の会社なので驚かないでね。
ここはサイバーネット自由原理コミュニテイー協同組合なのですよ。
後で詳しく説明しますね。では今後ともよろしくね。」

そうするとインデイアンのような風貌の男の方がよってきて
「始めましてマコトです。
このプロジェクトのゼネラルデザインを担当しています。
宜しくお願い致します。
花子さんには期待しておりました。
だってその若さで興味があってアラスカインデイアンの村に何回も訪れていたりして貴女にもきっと北方海洋民族の「血」が流れているって思っていたのです。
お父様の融さまもカヤックやっていたり、都会を離れて限界集落に住みながら伏流水を代行してくみ宅配するとか、とっても独創的な発想力でお仕事をされておられて、そんな無意識の「血」と血縁の「血」が見事に貴女にも影響を与えられていると思っていました。
ヤッパリ間違いなかったですね。」

このあと花子は目から鱗のシステムにビックリしていくのでした。
それは次のような感じのシステムでした。

 

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東出融が予測する未来の仕事
時は2018年4月
この物語を書いたのは2012年8月。
東北の震災を機に東南海・首都直下型が起こったと仮定した後の世界。
これまで経済を支えていたシステムが崩れ
いままでのやり方にもうコリゴリと
まったく違った社会の在り方の試み
斬新なのに馴染みやすい
新しいのに懐かしいシステム

さてさて、どんなシステムが描かれているのでしょうか
花子ちゃんの恋の行方も気になりつつも
続きは次回のお楽しみ(^^)/

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