未来に繋ぐ職と食
塩野七生さんの本「逆襲される文明」の「イタリアの悲劇」という章は何処の国でも直面している問題
出だしはこんなふうに始まる
「消費が冷え込むということは、かくも怖ろしいとは知らなかった。」
かつてのイタリア人は「家族べったり」と笑われるくらいに家族を大切にする国民だったそうです。
それが今では「親と子、夫と妻の間に起こる家族間での殺生沙汰が連日のように報道」されるようになった。
それは失業者や、非正規雇用、働きたくても働けない人が増え
貧しさと将来への不安、自分を含めた人間全般、社会全般への怒りで
家庭内でのほんのちょっと口にした言葉からも悲劇が生じるようになったから。
イタリアでは財政の健全化を最重要視したための増税と、それを厳密に実施する上での「税務の警察化」を行い それによってイタリアの税務署は個人の銀行口座の中身まで調べ、収入の20%を超える支出があると呼び出されて、領収書を見せて証明する義務が課せられ、5年前までさかのぼって領収書を探す羽目になるそうです。
(ちなみにイタリアの消費税は3段階に分かれており最大22% 租税負担率は平均53%にもなる)
こうして、、もともと余裕がないから消費しない人
正規社員でも明日は我が身と消費を控える人
職がないから消費しない人
消費が減れば失業者が増える
その失業者救済のために税金を上げる
それでさらに消費が冷え込む、の悪循環
政府は新規従業員を採用する企業に補助金を与えると決めても
製品が売れないのに従業員を増やす企業はない。
さて、今日の本題はここから
二千年前のローマ時代の皇帝トライアヌスが五賢帝の一人と言われたのは
帝国の領土を最大にしたことよりも「職をつくりだすことで」
帝国の中心であったイタリア半島の空洞化を阻止したことにあると思っている。
と塩野さんが語ってたこの部分。(略して書きました「」赤字は私がつけました)
一番の政策は職をつくることにあるんじゃないかってこと
最近の肚国会で取り上げた「大国主義を目指すのではなく中小国家を目指すこと」や
最近融さんが話していたことで、私自身自戒を込めて聞いていたのが
原発反対だけ言っても田舎のまちでは原発のおかげで生活できている人たくさんいる。自分たちの生活は守り、そういう人たちのことも考えずに原発反対と言っている。
もっと全体を考えるならば、そこまで考えて言わなければならない
とうことにも通じる。
またあらえびすの活動も、ユートピア的なコミュニティではなく
自分たちで食べて行けるもの
国に頼らず自立できる道を皆で創っていこうとする活動。
その自立していくための職でもあり食でもある一つが寒鮭プロジェクト
まずは地元のじいちゃんばあちゃんの冬の仕事として始まったプロジェクト
国に依存しないコミュニティづくりの基礎にもなっています。
あらえびすで職をつくるということ
ずっと前から融さんが語ってきたことですが
まだまだマネー社会は良くも悪くも続くわけですから
今の経済システムの中でしっかり生き残っていく道をつくっていかないことには
理想がただの絵にかいた餅で終わってしまう。
なにかこう3次元で生きていることを忘れてしまいがちな風潮ってあると思うのですが現実を観て現実の中にどっぷり浸かったなかでしか
現状を打破していけないと
当たり前といえば当たり前のことですけどね
自分も含めてね
あらためて
現実みて現実生きていきましょう。と。
というわけで
次世代へ繋ぐ寒鮭プロジェクト
山が枯れ海に魚がいなくなってきている今
あらえびすが譲り受けた十和田旧国民宿舎での鮭の養殖を見据えての
日本中が辺境の地になる勢いの人口減少を見据えての
あらえびすのプロジェクト
環境のこと 未来のこと さまざま遊べて
楽しく美味しいプロジェクト
改めてよろしくお願いします!!!!
サトまん笑天の「うんと笑い」の上乗せの【超オトクな寒鮭セット】
関西方面の方 愛の性活協同組合 サトまん笑天 御贔屓に!!
投稿者:伏見忍