岡本太郎さんの対極と爆発からの考察
宇宙時代の芸術
いずれは現時的に人間は、宇宙へ飛び出して行く。
この無限にうちひらかれたイマージュ。
これからも次々何が出てくるか、はかり知れない。
こんな状況では今日誰だってイマジネーションを宇宙的アバンチュールに飛躍させて行く。
すでに十九世紀的な絵描きのイージーな気分では、無限世界の美感、新しい現実感に追い付いて行く事は出来ない。
当たり前の事だ。
キャンバスの上に絵の具を塗りたくって、色調が良いとか悪いとか、タッチの具合がどうだとか、額縁の中を眺めているような、安全だが驚異のない世界。
それでも少しでも世の中が変わるわけではない。
せいぜい画壇というせせこましい枠の中で、奇妙に芸術家を気取って自己満足しているのでは、あまりにも無邪気すぎる。
そんなありきたりの審美感との馴れ合いなんて、ちっとも芸術じゃない。
心をうちふるわす驚異こそ芸術だ。
さて、自らの先行き真っ暗の、市場頼りの世界で本音を隠し、生きてる方々何処まで未來を切り開こうとしているか、僕はそれを皆さんに問いたい。
災後なんかではない。
今は、災間である。
遅くとも三十年後には、様々な人災や天災が僕らに様々を突きつける。
地球と芸術を生きようよ。