あらえびすブログ

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アラエビスの次の重要なお山への恩返しウルフパトロール。その主役ハイブリットウルフについての3

ジャイママさんのハイブリットウルフ、ハイブリットウルフドックQ&A最終章。

Q8:他の犬と一緒に飼えますか?
A8:
 はい。それはまったく問題ありません。むしろ、先住犬がしっかり教育できている場合には、先住犬が、様々なルールを教え込んでくれるのでメリットです。人から教えられ、先住犬からも同様に教えられれば、学習は早く、強固におこなわれると思います。ただ、一緒に遊ぶという意味において、先住犬のサイズはある程度関係してくるでしょう。サイズ的には、いわゆる大型犬が望ましいかも知れませんし、飼い方にもよりますが、基本的には必要な運動量の多い犬が適しています。

捕捉)※「〜できますか?」という可能性については、上述のように部屋で飼うことも他犬と一緒に飼うこともできますし、ドッグランへ行くのが好きな個体や、ときどきイヌのイベントに出かけている個体もありますので、かなり幅が広いと思います。しかし、それは、「どいう意識で、いかに接しながら、どう育てるか?」によるので、一概に「誰にもできます」と断言できることも少ないように感じます。適当にほったらかしておいて、自発的に飼い主の望むように育つ犬は、狼犬に限らず、いないと思います。逆に、育て方によっては、その犬のどのような潜在性が発揮されるかわかりませんし、その可能性としては、チェコスロバキアンやサーロース、あるいはベアドッグで紹介したように狼犬は幅が広く大きいと思います。

Q9:食事・おやつなどは犬と同じでいいですか?
A9:
 ハイブリッドウルフは、消化器官が短いらしく(測定したことがありませんが)、穀物を消化しづらいと思います。特に幼犬のときは、その傾向が大です。ですから、幼犬の頃から、USKではスーパーで普通に買える牛・豚・鶏などのほか、七面鳥・シカ・イノシシなどの生肉を与えています。一番いいのは、血抜きをしていないシカやイノシシの肉。それも、火を通してしまうとビタミンなどの栄養価が損なわれるので、寄生虫などに注意しながら生であげるのがいいと思います。
 とはいえ、スーパーの肉では栄養が偏るため、生後半年を過ぎたあたりから、少しずつ「穀物不使用」のドッグフードを混ぜてあげ、便の様子を見ながら最適なフード量を決めます。野菜に関しては、月に何度か、キャベツ、大根、カボチャなどを丸ごと与え、遊びながらかじって好きなだけ食べる感じです。
 おやつは豚の大腿骨、あばら等でいいですが、通常の犬のように長々とかじっていることは少なく、比較的すぐ噛み砕いて食べてしまうことが多いと思います。それで便は硬くなりますが、問題が起こったことはありません。また通常、鶏の骨は犬に与えてはいけないものの一つですが、少なくとナマであれば、鶏のどの部位も問題を起こしたことはありません。経験則ではありますが、、通常の犬よ胃酸・消化酵素が骨や肉に対しては強いように感じます。


Q10:なぜわざわざ狼犬なんかを作るのですか?
A10:
 単純です。私も含め狼犬を欲しいと思う方がいるからです。狼犬に関わらず、すべてのイヌがそういうことです。なぜオオカミを飼い慣らしてヒトは家畜のイヌなんか作ったのか? これもまた、同じ答えになります。イヌを欲しいと思うヒトがいたから。同様の問答は、「なぜフレンチブルドッグのような不細工な(ブサカワですが)イヌを作ったのか?」「なぜチワワみたいな弱くて小さなイヌを作ったのか?」全部、答えは同じです―――「それをヒトが望んだから」
 ヒトもいろいろですから、チワワを大嫌いな人もいれば、大好きな人もいる。フレンチも狼犬も同様です。

 問題は、狼犬が求められることと、その狼犬によって生ずる社会的な迷惑・危険性などのバランスです。およそものごとにはメリットとディメリットがあります。これだけ普及した自動車でさえ、メリットとともに事故や騒音、大気など自然環境へのインパクト(悪い影響)の点で、ディメリットが大きいものです。できるだけ環境破壊を抑え、交通事故で怪我をする人が少なくなるよう自動車メーカーが努力するのと同様、ブリーダーはイヌによる事故や悲しみを少なくする義務があります。
 過去において、日本でまだ狼犬が十分認知されず教育方法・飼育方法がわからなかった時代に、幾つか人身事故が起きた経緯があります。しかし、それをもって狼犬は廃絶すべしとする論は間違いでしょう。しつけのなっていないシェパードが人を噛んで怪我をさせたからといって、「シェパードは根絶すべし」とならないのと、あるいは、あるクルマが事故を起こしたからその車種を廃止しようとならないのと同様です。自動車メーカーもブリーダーも、事故が起こらないようにクルマ自体・イヌ自体づくりで最大限の努力をし、それとともに安全な運転技術なりしつけ方法なりを普及していく。そういう方向だと私は思います。
 実際は、世の中にはイヌが大嫌いな人も沢山います。嫌いなだけでなく、本当に苦手な人もいます。そういう人もいるということを私たちは十分意識した上で配慮してイヌを飼わなくてはいけませんし、イヌが嫌いな人も、イヌやイヌと暮らす人を目の敵のように批判的に思わず、お互いに折り合いを付けて暮らすのがいいと思います。私のいう「ヒトもいろいろ」とは、そういうことです。

 さて。
 よくある論は、何千年もかけて人が好むようにオオカミを遺伝的に改良して様々なイヌを作ってきたのに、今さらどうしてそこにオオカミの血を入れるんだ?という、狼犬に対する否定的な意見。こういう論の方は、残念ながら、オオカミのこともイヌのことも、勉強と思慮が不足して、理解が足りないと思います。サーロスとチェコで話したように、イヌの歴史というのは、ある意味、能力低下の歴史でもあります。人が好む動物に変えた結果、ある部分でヒトの好みに特化した生きものとなりつつ、ある部分では能力・健全性に脆弱性が生まれてしまったわけです。最も健康で合理的にできているイヌ科の動物は何かというと、それはオオカミだと思います。人間の中途半端な知識や価値観・好みではなく、絶対的な自然・野生という中で、自然淘汰・適者生存を果たしてきた動物だからです。オオカミは生き抜くための合理性、イヌは人の好みによって、それぞれ自然淘汰と人為淘汰を繰り返してきた生きものです。
 ところが、人の好みなんていうのは、時代によっても地域によっても民族によっても変わりますから、まったく相対的で無責任なものでもあります。例えば、オオカミはテリトリー管理や群れの意識確認のためにハウリングをおこないますが、「ワンワン!」とは吠えません。しかし、人は番犬用に大きな声でよく「ワンワン!」と吠える犬の方が好ましかったので、そういう個体を選別して増やしました。ですから、何かあるとすぐ吠える犬は、当時の人にとって「高性能」なイヌだったわけですね。ところが、時代が変わって現代。特に日本の都市圏のような場所では、「無闇に吠える」というのは、むしろ困る要素・ダメ要素となっていて、声帯を手術で切り取ってしまうこともあります。その他にも、小型犬が流行ったり、シベリアンハスキーが流行ったり、人にはそういう流行なんかもありますね?
 つまり、人のイヌに対する要求・好み・感覚・流行などが古代から一定で変化がなければ、上に書いた「何千年もかけて云々」ということも言えるのでしょうが、実際は、その時代時代、地域地域の人の要求・ニーズがめまぐるしく変わるので、そういう言い方自体が論理的でないと思われます。
 ソリを引くためのソリ犬がいるのに、なんでわざわざオオカミの血なんかを入れるのか? これは血統とか犬種ということからすると、雑種をつくることにしかならないわけですが、実際は、オオカミの血を入れることで耐久性や力強さが増し、過酷な状況でソリを引くのに、より適した性能を確保できると現地・現場の人間が経験的に理解したからです。同様に、アイディタロッドとかユーコンクエストなどの賞金のかかったレースでは、よりスピードを得るために、グレイハウンドをかけることもあります。
 また、サーロースウルフドッグは、その作出者が、やはり過去に渡る人為的交配・改良(?)でイヌの能力低下を疑った人が、オオカミの血を入れてその低下を補わせるという考えから作られた犬種です。特に過酷で危険な状況でイヌに作業をさせる場合、嗅覚をはじめとする感覚器官が鋭敏で、頭脳が明晰かつ運動能力が高いオオカミの血というのは、自然に考えても捨てがたいものなのでしょう。そういう能力は、自然・野生の過酷な状況で培われたものなので、人の好み・要求で変えられてきたイヌより信頼性があるとも言えます。

 民俗学的にいうと、特に寒冷地の民族で、ヒトの心に最も作用する野生動物は、クマとオオカミでしょう。ヨーロッパでは、クマやオオカミを駆逐しながら牧草地を拡大し、それと同時に家畜被害なども生じてきたので、民話・童話に悪意をもってオオカミが描かれることも多かったと思います。日本には、明治以来その方向の文化が流れ込んでいますから、「オオカミ=危険・悪者・害獣」というイメージが擦り込まれている傾向が強いでしょうが、一方、イヌイットやインディアン、アイヌなど狩猟民族の中では、オオカミもクマも、むしろ偉大な神として奉られることが多く、それは農耕民族の日本でも同様でした。
 オオカミは、良くも悪くもヒトの心に影響力のある動物ですから、ニホンオオカミエゾオオカミと国内のオオカミを絶滅させたこの国の現代人が、オオカミに対して特別な憧れや感情を抱くのも、不自然なことではないのではないでしょうか。オオカミが日本に健全に現存してれば、狩猟鳥獣として狩りの対象ともなりつつ、自然に飼う人も現れたかも知れませんが、それは現代の日本では望むべくもなく、結果的に「狼犬」「ウルフドッグ」という形で具象化するしかなくなっています。(※ネットなどでは、野生動物は飼えないなどと、まことしやかに流布されるケースもありますが、原則的に、狩猟鳥獣は法的には一般人も飼育が可能です)

 以上のような考えで、私自身は狼犬・ウルフドッグに対して否定的な考えよりも、友好的・好意的考えでブリーディングをおこなっています。また、USKにおけるブリーディングラインが画一的にならないで幾つかに別れるのも、ここに述べたイヌとオオカミの事実と、ヒトの心の事実は色濃く影響しています。つまり、少なくとも一つは、オオカミにいかに近づけるかという観点でのブリーディング。もう一つは、オオカミらしい風貌・気質を残しながら、いかにヒトがイヌとして飼いやすい個体を作るかというブリーディングライン。それぞれを、ハイブリッドウルフ、ハイブリッドウルフドッグと呼ぶことにしました。

Q11:ウルフドッグと狼犬は同じですか?
A11:
 まず、一般的な話をします。一般的に、ウルフドッグが育ってきた北米などでは、オオカミとイヌの混血のことを、その血の比率関係なしにウルフドッグ、ウルフ・ハイブリッド、ウルフ-ドッグ・ハイブリッドなどと表現します。それを日本語で言うと、狼犬、オオカミの雑種、オオカミとイヌの混血とでもなりましょうか。この中で、日本で最も普及している呼び方が、ウルフドッグと狼犬だと思います。ですから、一般的にウルフドッグと狼犬は同じものです。
 さて、ところが、「狼犬」という概念の広さは「雑種犬」と同じくらい広く、そこからの踏み込んだ分類なしにいろいろを説明したり、議論したりすることが困難なわけです。そこでUSKでは、「狼犬」「ウルフドッグ」を一つ大分類として用いながら、その中で幾つか分類を試みています。分類の基準は、下述する単純な「オオカミ率」ではなく、外観や気質を含めたブリーディングの理念・方向性によってです。
 USKでは、ハイブリッドウルフと呼んでいるグループに対し、かなり遡った所にオオカミ犬の血が入っているらしいという言い方を、また、ウルフドッグ=狼犬に関しては、何代にも渡って狼犬同士の交配を繰り返している個体という言い方を、そして、狼犬とハイブリッドウルフを交配して生まれる子をハイブリッドウルフドッグという呼び方で概ね説明をしてきましたが、これに関してはもう少し明確さを必要としているようにも感じます。が、生物学の分類学同様、どういう基準に沿ってどこを境にどう分類するかというのは、悩ましい問題です。分類の曖昧さは、お許しください。ハイブリッドウルフ、ハイブリッドウルフドッグは、どちらも一般にいわれるhigh%の狼犬ということにはなります。


Q12.ハイブリッドウルフとハイブリッドウルフドッグとは? そしてオオカミ率は?
A12:
 狼犬というのは先述しましたように、基本的にはFCI認定を受けていない雑種扱いです。チェコやサーロスのように、固定化して気質・容姿の点で安定的に交配を続けることが、なかなか難しい分野と言えます。一方、通常の愛犬家同様、ブリーダーではない一般の方が、愛犬の子が欲しくて交配をおこなうことも、ままあります。それは、日本だけでなく、北米でもヨーロッパでも過去に渡りありました。そしてまた、北米のブラックウルフの例で、これまで純粋なオオカミだと誰もが思ってきた個体群が、かなり広範囲に狼犬であることもわかってきました。
 正直申しまして、例えばUSKのオス・ゼウスは何%オオカミの血が入っているのか?に関して、正確なところが科学的にはわかりません。というのも、上の論から狼犬(ウルフドッグ)の血統書というもの自体が存在せず、ゼウスを譲渡してくれた方の「言い値」のようなところがあるからです。「99%だよ」と言われれば、それを信じて譲渡してもらうしかないというのが現状です。先述の科学論文からすると、たとえ野生のオオカミを誰かが捕まえてきて「100%だよ」と言っても、それ自体が事実誤認の可能性も、現代では高いわけです。そういう現実を踏まえますと、北米その他で示されている狼犬のオオカミ率に関しては、確たる証拠がないようにさえ思えます。ゼウスから始まるラインにも同様に言えることで、私が仮に「95%ですよ」と言えば、買われる方はそれを信じて買うしかないわけです。それは、オオカミの入ったソリ犬や、現代の日本で流行っている雑種犬についても言えることで、この犬はチワワとプードルがそれぞれ何%ですと言われても、売る側の「言い値」でしかありません。
 最新の野生オオカミの研究、狼犬の持つ血統に関する曖昧さを踏まえ、私としては、いわゆるオオカミ率を前面に出してUSKの個体を云々することをやめようと考えています。現在では、ハイブリッドウルフに関しては「99%以上で、かなり高い率です」などとお答えし、ハイブリッドウルフドッグに関しても、「90%前後だと思います」と表現するようにしています。ブリーディングに関わった外産の個体のオオカミ率が仮に不確かだとすると、そういう言い方にしかならないからです。
 狼犬を扱ってきて一番多い質問は、じつは、「おたくの狼犬は何%ですか?」という質問です。それに対して一定の答えを必要とし、外れない答えはしてきましたが、そこにも曖昧さが介在します。狼犬に関しては、ショードッグとして確たるスタンダード・基準・規則のもとで評価され血統が作られるものでもありませんし、作られるべきものでのないかも知れませんので、USKに限らず、実際のブリーディングラインと仔犬・親犬を自分の目で見て、評価することを私はおすすめします。

補足)これは生物学のメンデルの法則に則しますが、例えば、オオカミ率90%の個体同士を何度かけても、生まれてくる仔犬は延々90%です。80%にオオカミをかけても、同じく90%です。ところが、オオカミらしい風貌・気質は、概して後者のほうが色濃く出ます。じつは、オオカミとイヌをかけた50%(F1)のほうが、前者の90%よりオオカミ的なことも多々起こりえます。このような事実から、必ずしもオオカミの血のパーセンテージが、オオカミらしさを示すとは言えません。逆に、オオカミ率が低ければ飼いやすい狼犬ということも、言えないと思います。やはり、気質・風貌などを吟味した、目標を持った選別的なブリーディングが必要不可欠だと私は考えています。

 上で触れたように、USKには、これまで概ね二つのブリーディングラインがあります。
 一つは、ハイブリッドウルフのラインで、これは、あくまでオオカミの風貌に近づけることを目標としておこなってきました。イヌ寄りの個体がでた特定の場合を除き、原則的にハイブリッドウルフとほかの狼犬・イヌとは交配を行っていません。このラインの個体は、オオカミに風貌が酷似しますが、気質的にもオオカミの気質・習性を比較的多く残しますので、必ずしもイヌ同様に飼うことは困難かも知れません。
 もう一つが、ハイブリッドウルフドッグのライン。こちらは、風貌にオオカミを十分残しつつ、サイズ・気質をできるだけ犬に近づけたラインで、恐らく、大型の牧羊犬ジャーマンシェパードや護羊犬ロットワイラー等を扱える人なら、確実に優秀な犬の家族・最良の相棒として暮らすことができますし、十分助言をいたしますので、犬をある程度解っている方なら、おすすめできます。ただ、少なくとも運動能力的には、オーストラリアンシェパードをドッグランで翻弄するほどでもあり、大きさが二回りは違うハイブリッドウルフの若犬を教育するのに、一瞬で引き倒し押さえ込む能力を有していますので、幼犬からのしっかりした関係づくり・しつけが重要なことは言うまでもありません。

狼犬の教育シーン:この方法もイヌ流と言うよりはオオカミ流でしょう。飼い主との関係がしっかりでき、しっかり自信をつけた先住犬であれば、決して感情的になることはなく、完全に制御された教育となります。一見荒っぽく、ドッグランなどでこれをやれば印象は悪いでしょうが、これがむしろ犬の本来の正しい姿で、抑止するのは逆効果となりかねません。こうして鍛えられた若犬は、教育をおこなった個体を最も慕うようになります。喧嘩なのか、イジメなのか、教育なのか、遊びなのか、コミュニケーションなのか、それを飼い主は理解する必要があります。
  現在模索している方向は、ハイブリッドウルフドッグのラインに、上述したイヌ寄りのハイブリッドウルフを交配し、気質をそのままに風貌をハイブリッドウルフに近づけられないかということです。しかし、それにはいろいろな障壁もあり、安定的に同様の個体をつくるところまでいくのには、一朝一夕には困難だとは思います。ハイブリッドウルフ、ハイブリッドウルフドッグに関しては、一定レベルで安定したブリーディングができるようになったと私自身は考えています。

捕捉)ただ、犬全体の躾や訓練の方法論で一定のマニュアル・定説めいたものがある一方、各犬種に対して(もちろん各個体に対しても)、それぞれ適切な教育方法があります。狼犬というジャンル自体が通常の犬ほど固定化しておらず、一種のフロンティアワークでもあるため、狼犬のブリーダーは、まず自らが狼犬と暮らしてその「関係づくりの方法」を模索し体得する必要があると私は考えています。狼犬のブリーディングというのは、上述してきたように期待される未知の可能性があるとともに、不用意な繁殖にはリスクがつきまとう可能性があります。ですから、単に親犬を揃えて交配させ増やせばいいというものでは、決してありません。そしてまた、ブリーディングがハードだとすれば、しつけ・訓練・関係づくりというのはソフトですが、狼犬を考えるうえでは特に、ハード面とソフト面をセットで考える必要があります。注意深い繁殖とともに、狼犬に特化した高度なしつけ・訓練のメソッドを確立して普及していくのも、狼犬ブリーダーの責任であると心得ます。
 
あとがき
 オオカミに近いハイブリッドウルフがハイブリッドウルフドッグより希少な狼犬とは言えるかも知れませんが、優れた狼犬とは、必ずしも言えないと私は思います。それは、オオカミにはオオカミの良さがあり、イヌにはイヌの良さがあるからで、先述したようにヒトが何を望むかによって価値が変わるからです。やはりクルマ同様、狼犬・ウルフドッグというのは、そういう幅のある存在であって、決して画一的に語られるべきものではないと思います。
 チェコとサーロースはFCIによっても一つの固定化された正式な犬種と見なされていますが、実際はそれに近いブリーディングラインが北米などにもあり、犬種と言ってもいいほど安定的に統一された個体が生まれてきています。その他に、まだ若干安定性に欠けるとしても、ブリーディングの方向として、一つの犬種的な存在になりつつある狼犬グループがあります。ですから、USKの場合も、名前はともかく個別に認識し、個別に扱うことが自然であると思います。ハイブリッドウルフ、ハイブリッドウルフドッグという呼び名が煩わしければ、あっさり形式的にTypeA、TypeBとしてもいいでしょうし、それにいま模索過程にあるラインをTypeCとして加え、3種類の狼犬の犬種がファジーながらUSKに存在する、と考えていただければ、最も素直な理解が可能かと思います。



このジャイママさんの内容で一番感銘したのは、ウルフに対する間違った認識が、ウルフドッグに接した事もない俄常識にて例えばYahoo知恵袋でもベストアンサーとしてのり、答える方も求める側も弥生的なオンラインのみだと言う事実。

これからはオフライン。

サントリーが真しやかに、水を育てために木を植えて森を育てるなんて、広告だしてるけど、針葉樹を植林している。

何よりも市場経済の主役が、森を育てるは、売名のため。

本当に生から学ぶ人類になりませんか?

フェイスプックにランチ載せて、いいね ソロソロ卒業しませんか?

今、本当にオフラインの行動しないと、古の地球即ち空気と水が作り出す命に包まれている、地球が残るか否かの待ったなしのボーダーラインです。

昨日NHKで取り上げられた、震災後の神戸。

二十年経ち、人々は復興を実感してない。

市場優先な経済では復興があり得ないを証明している。

メガ災害は、すぐそこに。

来てからの復興は、結局二番煎じ三番煎じの更なるしがみつく弥生になる。

だからメガ災害前に、グローバルマネー優先意外の市場を生みたさなくては、ならないのです。

明日はハイブリットウルフとハイブリットウルフドッグに合いに行きます。

お楽しみに。

ポータルサイトでは、ジャイママのケンネルや小坂宅の素敵ジャパンログを。

特に扉は絶品。

アラエビスの様々な建築には、小坂さんの扉オンパレード予定。

ある意味、小坂どこでも扉個展、でもあるSHOPになるでしょう。

そして雪解けからモリモリネットワーク小島さんによる、ツリーハウス建築土日でのワーク開催を。

施術者が多いアラエビスでは、露天風呂からデッキで繋がる森の施術サロンとして、サポーターさんに役立てて貰います。

これが第一号のツリーハウスです。

ワーク参加者大募集です。