あらえびすブログ

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舞 31 日本人よりも日本を愛してくれているグラッセッリさん

新書で感銘を受けた方には、恐れずにお手紙をだします。できればお会いしてお互いが此れならばと思えた方々とは、この時期手を取り合って新しい日本にするために、【私】をおさえて更にマクロに繋がる【公】に向かうためには、必ず通過しなくてはならない壁だからです。

風変わりな【私】に寄ってこられるかたは、そこにまだ他人任せがあるので、結果依存関係になります。
私も弱い人間ですから、この風変わりな自分に酔いやすくなります。
脳の仕業です。
この前オフレコで行われた、都立駒込病院の篠浦先生の勉強会は、とっても意義あるものでした。如何に自分がこの未熟な脳に支配され限界をつくるかも、よーく理解できました。

篠浦先生は、覚醒下手術の世界で三本指に入る素晴らしい名手ですが、その根本に、人間学をおかれ、如何に人が幸せに生きるかに焦点をあてられ、活躍されている素晴らしい方です。
その先生の出されている新書「人に向かわず天に向かえ」(此れは西郷さんのお言葉で私から派生する、小さな家族に向かわずにそれさえも含んでいる、公に志を持って生きろ)から、一歩勇気を持って【私】から出るか、その前に現れる小さな壁に惑わされ、【私】から出ないで「見ざる聞かざる言わざる」を決め込むかを、ご専門分野の脳から解説されています。

左右の脳をどのようにバランスを取るかは、如何に【私】である動物脳を押さえるかが重要です。動物脳、即ち、大脳辺縁系は、いわば「私の脳」です。
この「私の脳」に振り回されずに、左右の「公の脳」を適切にバランスよく使うのは、なかなか困難な事です。特に左右の「合理性」と「愛」は北風と太陽のように相反する面があり、両方を同時に活用するというのは、高度な精神が要求されます。
そして左脳よりになったのは、産業革命が世界では転機になります。
日本の場合、黒船が来たときの日本人の受けた衝撃の正体は、人間の脳、特に左脳が自然を凌駕し、支配し出したと言う事です。
此れが金融破綻、国家への企業への学校への信頼の崩壊、温暖化など枚挙に暇がない現実を作りました。
(ここにいち早く警告を発したのが夏目漱石さんでしたが、その精神はズタズタになりながらもの活動でした。この時期での僕も大変なのですから、夏目漱石さんの頃は、此れから西洋左脳よりになって幸せになるんだと、脳が勘違いをしているかたが多勢な時に、その全体の社会のアンバランスを彼の思考がバランスを見つけ出そうともがくのですから、洗面器いっぱいの血もはくはずです。)
それまでは、風や人や馬のような自然の力に頼った交通網が蒸気機関車にとってかわり、それを自在に利用して進化させた人々の集団が世界を支配し出したわけです。その時から左脳の暴走が始まったと思います。暴走とは、左脳が動物脳の私と手を結び、目的地に何があるかも考えずに、際限なく走り出したことを意味します。今そのアンバランスな脳の使い方が作った現実に対してつけを払っていると言えるでしょう。
(しかし僕は、此処では感じる問題点として、今度は安易に右脳と動物脳を結びつける、右翼やフェミニストの登場です。右翼や流血革命はハッキリと危機感がありますが、だから家族が良ければと小さい方向に逃げ込む思考を作り出す事が「見ざる聞かざる言わざる」という今の圧倒的なアンバランスの人間を急速に増やし始めているのも確かです。昨日書いたように、グラッセッリさんの仰られる、「小さな革命」を家族単位で起こすところから、真剣に逃げないで向かうことが大事だと思うのです。)
合理性を追求していくと、徹底的に質を評価することともなり、少しでも良いものに近づけようとします。一方愛を追求していくと、質よりも全てを受け入れる度量に繋がります。
このタイプの違う左右の脳を日常生活の中で上手にバランスよく使うかが重要なテーマです。
この動物脳の私を押さえて、如何に左右のバランスを取るかは【志】があるかないかという所にかかっていると思います。
()内は僕の補足です。

此れは東京にスタジオがあった頃に、チラシに書いていた、情報の逆送の道を作るに繋がると感じます。
今さら、左脳や動物脳を否定しても仕方がない。
ならば、スタートを左脳右脳のバランスから先に【公】に繋がる志を持ち、それを持ち続ける【私】に如何になるかです。
僕らの成長の過程での【私から公を目指す】のではなく、【公から私を目指す】事ではないでしょうか。
運動や武道や舞では、何時もバランスが問われますが、僕はそれを教える過程で、筋肉や骨にあるのではなく、普段の脳の使い方にあると説いてきました。
その為に其が実践できる生活に身をおいています。
この古民家の改築では出来るようになってきた【小さな公】バランスが(捨てられている奇抜なものを使いながらも、見た目も綺麗に治める。始めた頃は、この地に積水ハウスは似合わないは知っていましたが、それをこの廃屋で如何に内部をお洒落にして、外側は整理整頓され、気の巡りをよくして、周りの景観と人々とバランスを取るかという【小さな公】です。)未だ、この【大きな公】に向けての伏流水の活動では、至っていませんが、この暮らしで学んでいなければ行き着けないはずです。
昨日で外回りは殆ど終わり、後は雪が来たら、去年作ってある、雪囲いをつけるだけです。
そうして昨日一段落して、又ダメもとで、グラッセッリさんにも、お会いしたいことお伝えしたのです。
雪が降ると重さでしなり、屋根と一体になってしまう広葉樹の枝打ちが終わり、ふとタブレットを見ると、なんとグラッセッリさんからお返事が来ていました。

出したお手紙、お返事、そしてその返信を今日は最後に披露させて頂きます。
此れも本当に百人に一人お返事あるかないかです。
本当に嬉しかった。
そして明日は、このグラッセッリさんの新書のエピローグの文章が素晴らしいので、今の日本人への警告であり、新しい日本人を目指そうとする志あるものには、勇気を贈る言葉になっておられるので、そのまま掲載させていただきます。


ファブリツイオ.グラッセッリ様へ

はじめまして。
山形県東根市の山奥に住んでいます、東出融と申します。
是非ともファブリツイオ.グラッセッリ様にお会いして、現在日本の伏流水を守り活かしていく私の活動について、アドバイスを頂きたく失礼ながらメールをさせて頂きました。
 
現在53歳です。元々は20代後半、バレエなどの振り付けからスタートして、30代から10年ほど東京北区でスタジオを持ち教授させて頂きました。
その過程で、身体の使い方と脳の関係性を重視して行く中で、踊りという専門分野からでて、様々な方々に身体の使い方を、東京大田区にスタジオを移転して指導してきました。

その後、歩行困難な方を歩行できる状況に改善したりする仕事 など多方面に活かしていただける経験の中で、そのころの自分の動物的な原点での生きる力不足を感じて、伊豆で田舎暮らしに入りました。
日本全国に教えに行きながら、極力自分の身体でエネルギーなどを自給する生活の中で、伊豆のあまりにも痛んだ山や野生動物の生態に、気づかされていきました。

調度このころ、福島や長野の農家さんにも呼ばれ指導する中で、今後の食糧危機などのことも、身に染みて感じるように自分が変化していきました。
伊豆では、、浜岡原発のあまりにも手抜きされた工事などの現状、そして福島原発同様に首都圏への電力供給の為に造られたものという、今の日本のグローバル資本主義システムのツケを感じる中で、自分の生き方への さらなる転換を模索する事になっていきました。

将来必ず生きるための根本さえも危うくなるのではとの危惧から、二年間かけて一番広葉樹がまだまだ元気な地を探して、そこから自分の生きる本質を磨きなおそうと決め、六年いた伊豆の家を売り払い、
家のすぐ近くをクマが通る築百年の家を改築しながら暮らし、その暮らしから身体で気づいたものを教えに出向き、暮させていただいております。

山形に越して一年、見えないように買い占められていく山、そしてそれで失っていくであろう水源地を目のあたりにして、何か行動を起こして行かなくてはと、<伏流水の本当の力を人々に知って貰う活動>をはじめて、直ぐに東北大震災がきました。
これは 、はじまりでしかないと感じた自分は、横浜に所有していたスタジオを引き払い、全国への教えも縮小しながら、本格的に伏流水を日本に残す為に広く知って頂くことに自分をかけ始めたのです。

このような想いを現実化させたいがために、様々な人の考え方にも触れたく、新書を良く読ませて頂くのですが、先月東京に教えに出た際にファブリツイオ.グラッセッリさんの<イタリア人と日本人どっちがバカ?>の本と出逢わせて頂きました。
御本にも記されているように、僕も今、日本人が其々に出来る小さな革命で、新しい日本に向かわせる道を創りたいと、日々暗中模索で何度も壁にぶつかりながらも進んでおります。

しかし、最近これこそが、場数を踏むことなのだと、ある意味達観して俯瞰してこの活動に集中できるようなってきました。
この活動の修羅場を自分は、なんとしても越えていきたいと思っておりますので、とても御本にはお力を頂けました。
本当にありがとう御座います。

まさか文章の最後に、これから日本が向かう方向にファブリツイオ.グラッセッリさんが同じ危惧のもとに、新しい日本人を生み出したいと夢を活動されていることを知り驚きました。
私は、コンテンポラリーバレエダンサーへの指導でヨーロッパに一週間いかせていただいた事があるのですが、そのときに、本当に素晴らしい議論を出来る人達の多さに驚きました。

自分は、無謀にもこの危惧に身体が反応してしまい、行動に出てしまった、スキだらけの若輩者である故に、行動してからここまで次から次へと壁が立ちはだかるものなのかと、今さらながら驚いているのです。
しかしこのような活動は、とかく怪しまれやすく、なかなか同じ考えをお持ちの、お会いしたこともないかたに、コンタクトをとっても九十五%は、返事も頂けないのが現状です。

しかしどうしても、この活動を細やかながらも成功させて行くには、多くの人との出会いが必須です。
それもあって、出来るだけ多くの方にアドバイスを頂きたく、お手紙を出させて頂いたり、メールさせて頂いております。

必ず最後に、お会いしたいとお伝えしておりますが、残念ながら百人にお一人がお会いしてくれるのが現状です。
しかし諦めることも其処には道がないと決めている自分は、又こうして微かな確立でお会いできることに辿り着けるのではないだろうかと、ファブリツイオ.グラッセッリさんにも失礼ながらメールをさせて頂いた次第であります。

昔は江戸の頃に 、薬水と将軍までもが汲みに来られた、伏流水が広葉樹の衰退で危うくなり始めております。
又その日本の大切な資源が見えない形で、他国に買収されています。
特に一部の利権で日本の伏流水が生で市場に出回れないのに、エビアンやボルビックなどは生で売れるシステムになっていることや、水道の可笑しな仕組みなどお会いしてお話を聞いて頂きたいことが沢山あります。

その中で、ビジネスとは違う方向でこの伏流水を、世に広めていく自分の活動についても直接お会いしてお話を聞いて頂き、アドバイスをしていただけないかと思っております。

是非とも貴重なお時間を、私に割いて頂けないでしょうか。
もし活動内容等を前もってお知りになった上でお会いするか決めたいとお考えの場合は、メールにて活動内容をお送りさせて頂きます。
どうか、お会いできるチャンスを私にお与えくださいませ。
お返事をお待ちしております。
因みに今月は、十九日から一週間ほど、東京、名古屋に参ります。



東出 融様
この度は私の本へとても光栄なコメントをいただき誠に感謝いたします。
この本を気に入って頂けました事、とても喜ばしく思っております。
今この本が成功を得ておりますのも、一重に東出様のような本に書かれたメッセージに気づいて頂ける方々のおかげでございます。
将来またさらに素晴らしい本を書けますよう、一層の努力をして参る所存です。
私も是非お会い出来たらと願っておりますが、現在、スケジュールが詰まっておりすぐにお目にかかることが難しい状態です。
また改めてご連絡させていただきたく存じます。
まずは取り急ぎ心より御礼申し上げます。

ファブリツィオ・グラッセ


グラッセッリ様へ

早速の温かなご返事、感謝致しております。

是非とも此方でお時間幾らでも調整致しますので、お会いさせて下さいませ。
お返事心より、首を長くして、お待ちしております。

一応宜しければ、自分を賭けている活動のメールを送らさせて頂けることを、お許しいただけたならば、幸いです。

本当に、ご返事有り難うございます。

嬉しい気持ちでいっぱいです。

              東出 融



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