あらえびすブログ

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舞 11 タナトスから始まるエロス

タナトス=死。
けれども僕らが今の生き方で、本当のタナトスにはたどり着けないと感じるのです。
だから、エロいはあっても、エロスは存在していないって思うのです。

エロスとタナトスは、生きるための両輪。
それも入れ替わりながらの両輪。
丁度おもちゃで、ぶつかると右と左が回転して入れ替わりながら、次の方向に進ませて行くのがありますが、その状態です。
だから永遠に、運動が続く。
此れが子供にはズット見ていたいほどの、自然な動きなのです。
【舞】の回転はそのような脳の使い方の現れです。
左右されながら軸を探している間は、回れて四回まででしょう。
自分と他者がコロコロ入れ替わっているような、新たな自意識が必要です。
道徳的なら「人の立場にたって考えなさい」になりますがその時には、ヤジロベーは傾いています。キングがコジキになり、コジキがキングになる、そして又戻る、けれども又変わる。
この運動が永遠におきる為の中心が間脳と仙骨、尾骨の意識です。
その軸に左右がコロコロ位置を変えながら進んでいく、其を日常化させるのです。
この左右を融合させる事で左右されない、本物のダイナミックな生きるが存在している気がします。其が左右されない強さというのです。
僕の場合、弱い人間で左右されやすいから、中心に置けるものを必死に探してきたと感じます。
其が死ぬ間際に飲みたい、伏流水でした。
其は地球の生き物全てに必要なものとして、不動だからです。
だからこそ中心になり得ます。軸になり得ます。

融合といえば、植芝盛平合気道開祖の一霊四魂三元八力内の、分ける合わせる力。
剣を持つときに、右手を左の意識が、左手を右の意識がクロスしている意識を持つことで、縄になる。
縄は其を繰り返して作る。
三編みは更に強靭。
「間の紐」が向かう矛先を決めて、左右が入れ替わりながら、一つになっていく。
【間】とは、左右されないように中心を知ること。

昨日は屋根の雪で、換気扇カバーが壊れないように囲い、雪がサイドに誘因出来るようなモノを試作しました。
此れで持ったら、春に完全に囲って換気扇カバー対策は、完成です。
屋根の上で枠になる木をノコで切っているときにこの融合をすると、スムーズに切れるだけではなく、脚が滑って、とられなくなりました。
今、文章を打ちながらも、其を実践しているのですが、目が疲れないのです。

此れは、ワークとしては、意識すれば良いのですが、此れを馴染ませ身に付けるためには、脳の勘違いに気づき、先ずは、環境を整えなくてはなりません。
環境に対処しているうちに、いつのまにか右が右を左が左を、意識し始めてしまうからです。

迷いや不安が生じたら、もう其は魚で言えば、骨を境に半身が分断してしまっている身体です。
だから、環境に対して不安なように感じていても、その体の在り方が、【理】に反している事で不安が生まれているのです。

ですから【舞】にしても、大工仕事にしても、事務仕事にしても、おかれている環境に対しての認識に左右されています。
「嫌だな」という心が現れたら、もう左右されているのです。
人の意見に左右されるなとは、凄い身体言葉です。
縄目になっていないのです。

此処で既に【舞】への視線の在り方を示しているのです。
舞って向かう先を縄目でとらえているかという事です。
この究極がエロスという右紐とタナトスいう左紐です。
エロスがスタートでタナトスがゴールではなかったということ。

出勤するがスタートで、仕事が終わったがゴールではなかった。
入社がスタートで、定年退職がゴールではなかった。
初恋がスタートで、結婚がゴールではなかった。
今年が終わり、新年がスタートするではなかった。
今日が終わり、明日がスタートするではなかったのです。
スタートは、あるときゴールになっていて、ゴールは、あるときスタートになって連なっているのです。
だから繋げるとは、自分が終わりで、スタートの誰かに繋げるのとはわけが違うのです。
リレーで言えば、一番チームの人は、次にはビリのチームにバトンを手渡すということなのですから、今の僕らはそうとう訓練しないと出来ないのではないでしょうか。
目指すは余り違いが生まれないゴールです。

それならば、次のステージで大きな違いから始めなくても、ある意味観衆も接戦を味わえる。
勝ち組、負け組とは、僕らの脳のバカさ加減が生み出してしまったものです。
此れは、左右されないように、平均値の教育で、疑似な仲良しを作るのとは全く違うことです。

縄目で様々な事を理解し直すと、素晴らしい訓練になります。
それがベストキッドで、ジャキーチエンが少年に、何回も服を着たり脱いだりするエクササイズをさせる、古いベストキッドならば、ペンキ塗り、昔の僕らは、日常にその縄目エクササイズを持っていたのです。今こそ必要な時代に入ってきました。
東北で起きたことは、入れ替わりながら、明日はあなたに起こることです。