あらえびすブログ

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昨日のレッスンから。そして九月の稽古内容。

 昨日の越谷での二つのclassは、参加者の皆様の期待を一部裏切るものになりました。
何時も越えなくてはならない壁の一つです。
ワークが失敗したとか、成功したとかではない重要な事です。
昨日投稿した、鵜飼さんの体験と同じく、先ずは此処を意図的に通過しなければ、とても陳腐なものになってしまう可能性が、物事を教えるときには起きてしまうからです。
植芝盛平合気道開祖の一霊四魂三元八力にしても、これを解りずらくしているのは、理屈で解ることを避ける意味合いが強いからです。
ましてや分野の垣根を越えて、同時にワークをするときに、共通体験を見つけて、参加者が同意して、其処から身体感覚に入り込む為には、其処での共通体感が重要になるからです。
其処に食道からスッと広がっていく、伏流水というツールをワークに取り入れれたことは、凄く重要な共通アイテムとしても僕は可能性を感じています。

同じラーメンを食べながら、美味しいでしょうと頷きあうのは、容易です。
しかしこのような事を理解しようとするために、体感から教えることは、残念ながら思考優先で生きている現代人には、殆ど無理です。

何故ヨーロッパで僕のレッスン前に、四時間もプレゼンテーションが用意されているかは、この思考の当たり前を一回横に取り外しおいて、空っぽで身体に入り込んで行くしか方法がないからです。

その意味では、初日からガンガン身体を使えると思われて参加された方には、本当に期待を裏切るワークだったでしょう。
其に関しては本当にすいません。

しかし長年に渡り、ワークをウケられている方は、一番聞きたいのは、昨日お話したような事を、ずっと求められていきます。
何故なら染み付いた自分というベースの総取っ替え無くして、今の動きを高めることが出来ないからです。

さて完全に命に直接繋がる、フルボ酸鉄入りの伏流水から、身体を操るための水の動きに、いよいよ次回から入るわけですが、その為には様々な水の動きを観察しといてください。

水のねじられ方(動き方)、バラけ方(静まり方)、合わさり方、分かれ方、引き方、緩まり方、氷方、溶け方。
この体現に入って行きます。

先月お休みだった仙台は、一霊四魂三元八力と水の説明に二時間、後半二時間がこの水の動きの体現に入り、遅れを取り戻します。


捻られ引き付けながら、緩まりバラけていく。
此で同時に八力の四力に、関係性を持たせていくことが可能になります。

外の世界からの動きを固まりになるように合わせて溶かしながら分けていく。
此で同時に八力の他の四力を、
同時に関係を持たせて動いていく事が可能になります。

例えば外から押す力がきます。
越谷で手を糸ミミズぐらいの細さの集合体に感じることを、予備訓練で実地しました。
このように相手からの力も糸ミミズの集合体であると、想像します。
書道の筆先で押された感じです。
このときその創造性から既に、来た力を分散させて捉えている準備が完了しています。
この何本もの筆先を束ねて合わせて捻り引き寄せながら、自分の身体を通過させてその力を、溶かして分けながら緩めてバラけさせて分散する。
此れで八力が同時に関係を持ちながら動きを見いだして、龍の動きが生まれてくるのです。
此が九月の稽古の内容です。

教育と捉えると、理屈で解るように頭に教え、それが無意識で使えるように体を育てるのです。
其をワークを受けている方が、自身に向かってやっていくのです。
其処が今後の稽古で理解できて来ると、きっと今回の前置きの重要性がご理解頂ける筈です。

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